[2014年03月04日]

水の地球すこしはなれて春の月

正木ゆう子

春の月が春の季語。春月(しゅんげつ)、月は春、春月夜、春満月、春三日月なども同意の季語です。
春の月は、朧月に代表されますが、初春には冴えた感じが残り、仲春には暖かい感じになり、晩春にはおぼろになります。黄色い月、おぼろな月、まことに春らしいひと時ですね。
この句の作者の位置は、はるかな空間から地球と月を見ています。水をたたえて青く光る地球とそれに少し離れて寄り添うように浮かぶ小さな月。「春の月」の取り合わせがまことに絶妙で、水の惑星として誕生した地球。水があればこそ春の大気は水分を多く含み、月もまたみずみずしく朧にかすんで地球から見えます。清新なとらえどころに感心しました。
作者まさき・ゆうこは、1952(昭和27)年熊本県の生まれ、大学在学中に、俳人であった兄・正木浩一の手ほどきを受けて俳句を作り始めました。能村登四郎の「沖」に投句。清新で個性的な句風によって注目されています。句集に「水晶体」「静かな水」。俳論に「起きて、立って、服を着ること」などがあります。読売新聞俳壇の選者でもあります。
(出典:金子兜太編「現代の俳人101」新書館、2004年刊)
・パソコンを通して、ラジオで「仰げば尊し」を久しぶりに聴きました。インターネットで、NHKネットラジオ「らじる★らじる」を検索し、リンクすれば、NHK第一、第二それにFMを無料で聴けます。パソコンを新しくしたので可能になりました。毎日、クラッシクを中心に音楽を楽しんでいます。

投稿者 m-staff : 2014年03月04日 09:54

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