[2014年03月05日]

地蟲出づふさぎの蟲に遅れつつ

相生垣瓜人(1898〜1985)

地蟲(じむし)出(い)づが春の季語。地虫穴を出づ、蟻穴を出づ、蟻出づ、蜥蜴出づなども同意の季語です。
地虫は狭義には、はんみょう、こがねむし、くわがたむしの幼虫のことで、土の中に住んで、さなぎとなって羽化して春に地中から出てきます。
この季語の場合、広義には、虫一般が春になって地中から出てくることを指します。虫は蟲の略のことで、虫+虫+虫と多くの虫の意味です。たくさんいるという意味ですが、それらの冬ごもりの虫が地上に這い出る節気を啓蟄(けいちつ)と言います。明日が今年の啓蟄。
この句で取り上げているのは「ふさぎの蟲」。ふさぎ込んでいることを虫のせいにする表現で、気分がすぐれないことを指しています。生きていればストレスの増大でこの蟲はいつ何時でも這い出してきます。地蟲に先駆けてというよりは、無季の「ふさぎの蟲」が這い回ってきます。このような目で虫を見るとさもありなんと合点がゆきますね。
作者あいおいがき・かじんの紹介は、2005年6月19日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・クリミヤ半島が一触即発のピンチ。古くから半島は騒動の元。バルカン半島、朝鮮半島、ヴェトナム半島、数え上げれば切りもありません。何とか話し合いで解決してほしいものですね。

投稿者 m-staff : 2014年03月05日 09:36

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