[2014年03月07日]

百千鳥ほんとうは来ぬ朝もある

宇多喜代子

百千鳥(ももちどり)が春の季語。
朝目覚めると、戸外ではたくさんの鳥が囀っています。季語の百千鳥は、春の朝に、様々な鳥が群れ囀っていることを言います。どの鳥も春の季節を謳歌しているように見えますね。まるでこの時間が永遠に続くと錯覚しているかのようです。
さてこの句では、「ほんとうは来ぬ朝もある」と言っています。このフレーズから、まるで日常をひっくり返すような不安な気持ちにさせられますね。たとえば、亡くなった人からこの世を見たならば、今ここに生きていることが誰しも偶然の積み重ねであることがわかります。この句には、ひとの命の移ろいやすさと危うさまでをも含んでいるように思います。
作者うだ・きよこは、1935(昭和10)年山口県徳山市の生まれ、俳句は、「獅林」の東山麦浪に学び、前田正治に師事。その後創刊された「草苑」に拠り、桂 信子に師事。現代詩的世界から、次第にリアルで懐の深い句風に転じています。句集に「りらの木」「半島」「夏月集」「象」など。評論集に「つばくろの日々」「イメージの女流俳人」などがあります。
(出典:金子兜太編「現代の俳人101」新書館、2004年刊)
・今朝5時ごろ、蒲団の中からテレビを見ていたら、ヤンキースの田中投手が失投して、ホームランを打たれました。この次は頑張って。

投稿者 m-staff : 2014年03月07日 09:34

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