[2014年03月10日]

糸遊によろづ解けゆく都かな

高桑闌更(1726〜98)

糸遊が春の季語。陽炎、野馬、陽炎、燃ゆる、かぎろいなども同意の季語です。
まだまだ寒い日が続きますね。
春先になると、気温が上昇して、地上の水蒸気が熱せられて蒸発し、地面から立ち伸びるときに、光線が屈折してゆらゆらと揺れ、それらを通して、遠くのものが浮動することを指しています。
糸遊は遊子ともいい、古くから和歌の題になっています。島崎藤村に「遊子哀しむ」という歌があります。江戸時代の歳時記「栞草(しおりぐさ)」には、地表より昇るのが「陽炎」、空にちらつき、また降るのが「糸遊」と紹介されています。
ここで言う「都」は、京都のこと。古い都が糸遊によってすべてが解けてゆくと詠っています。寒さが緩んで糸遊が発生している光景が浮かんできますね。
作者たかくわ・らんこうの紹介は、2005年12月9日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・パラリンピックで日本人選手が大活躍。もう金銀銅のメダルを5つも獲得。東日本大震災への応援歌になっています。

投稿者 m-staff : 2014年03月10日 09:59

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