[2014年03月19日]

追憶のぜひもなきわれ春の鳥

太宰 治(1909〜48)

春の鳥が春の季語。春禽(しゅんきん)、春の鵙、春の鳶なども同意の季語です。
春になるとさまざまな鳥が人里に、野山に姿を見せます。多くの鳥が繁殖期を迎え、また渡りをしてきて、鳴き声に変化がみられます。特に、縄張りの宣言か、恋歌である囀りの最盛期になるので、人々は春の鳥として意識されますね。
この句は、自らを省みて、過ぎ去った過去を思い出し偲んでみるのは已むおえないことだと述懐しています。何かと世間を騒がせた作家にもこのような心境の時があったのですね。そのような傷心の彼を慰めてくれるのは春の鳥なのです。
「太宰」を音では「堕罪」と聞こえますね。彼が亡くなって今年は66年目です。
作者だざい・おさむの紹介は、2013年10月11日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・プーチンがウクライナの南部クリミアをロシアに併合しました。次はロシア系住民の多い東部地方が火種になります。またこれで日本の北方4島も帰ってくることはないでしょう。それほど領土問題はロシアにとって大事なのです。

投稿者 m-staff : 2014年03月19日 09:28

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