[2014年03月20日]

菫咲き埴輪の馬に尻の穴

田川飛旅子(1914〜94)

菫(すみれ)咲きが春の季語。菫、菫草、相撲取草、花菫、壺菫、三色菫、菫野なども同意の季語です。
菫は、種類も多く、小さい花や大きな花、香りある花など多様ですね。一般的菫と呼んでいますが、壺菫、桜菫、茜菫、小菫、山菫、叡山菫などに区別されます。
スミレ科の多年草。菫の仲間は世界で約500種類もあると言われています。そのうち、50種類ほどが日本で野生しています。可憐な花の姿は古来より詩歌に詠われていて、昔は食用にするために春の野辺で摘まれました。
この句の作者は、いささか破目を外しています。とぼけた味わいがありますね。「埴輪(はにわ)の馬に尻の穴」と菫がどのような関連があるのか、仔細はつまびらかではありませんが、どことなく不思議な面白さのある句です。
この句は、1993(平成5)年刊行の句集「使徒の眼」に所収されています。
作者たがわ・ひりょしの紹介は、2006年4月24日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、岩波新書、1995年刊)
・第86回選抜高校野球大会は、明日開幕。どこが優勝するのでしょうね。注目されているチームが実力を発揮できるかどうかは監督の采配しだいです。試練の向こうには優勝旗が待っています。

投稿者 m-staff : 2014年03月20日 10:00

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