[2014年03月22日]

栄螺にもふんどしがありほろ苦し

津田清子

栄螺(さざえ)が春の季語。栄螺子、つぶなども同意の季語です。
栄螺のつぼ焼は、今ではどこの港町でもお目にかかる定番になっていますね。近年海辺の観光地ではつぼ焼き、焼き栄螺として食用になっていますが、魚屋の店頭にも並んでいます。
栄螺はこぶしの形をした巻貝で、主に波の荒い外洋に面した岩礁地帯に住んでいます。外面は暗い青色、内側は真珠色をしています。外側には厳めしい突起がありますが、内海に住むものには、棘の無いものもありますね。
この句は、女性には珍しく「ふんどし」が取り上げられています。俳諧の正道を行く面白みのある句であると同時に、「ほろ苦し」が効いていますね。たしかに栄螺の肉の周りには、漁師の言う「ふんどし」は苦く感じられます。
この句は、1991(平成3)年刊行の句集「七重」に所収されています。
作者つだ・きよこの紹介は、2007年1月6日を参照。
(出典:大岡 信著「第十 折々のうた」、岩波新書、1992年刊)
・春のセンバツ高校野球が始まりましたね。1回戦で負けても涙を見せずにすっきりした顔で故郷へ帰って行きます。頭の中ではもう夏の大会へ向けての準備が始まっていることでしょう。

投稿者 m-staff : 2014年03月22日 09:53

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