[2014年03月23日]

鶯のこゑ前方に後円に

鷹羽狩行

鶯(うぐいす)が春の季語。春告鳥、鶯の初音、鶯の谷渡りも同意の季語です。
このところ毎日散歩をしていると遠くから近くから鶯の鳴いているのが聞こえます。初めのころは、幼い鳴き声だったものがいつしか「ホーホケキョ」ときちんと鳴いているのがいつも不思議に感じています。どこで訓練しているのでしょうね。
作者の耳には、鶯の声が前方からも後方からも聞こえています。独特の澄んだ声があたりに響いています。その気持ちの良い声が「後方」という言葉から、巨大な墳墓「前方後円墳」の「後円」という言葉を思い出させました。「後方」が「後円」になって大きくふっくらとした光景を想像させてくれますね。
この句は、1976(昭和51)年刊行の「鷹羽狩行集」に所収されています。
作者たかは・しゅぎょうの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:大岡 信著「続 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・女子ジャンプ・高梨沙羅選手のシーズンが終わりました。4月からは、日本体育大学に入学するとのこと。彼女の前には大きく世界が広がっていますね。

投稿者 m-staff : 2014年03月23日 09:45

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