[2014年03月26日]

蝶の羽こまかくふるへ交りけり

室生犀星(1889〜1962)

蝶の羽が春の季語。蝶々、かはびらこ、胡蝶、蝶生まる、初蝶、春の蝶、眠る蝶、白蝶、黄蝶、紋白蝶、胡蝶の夢なども同意の季語です。
今年はまだ蝶々の姿を目にしていません。待ち遠しいですね。
平安初期の僧・歌人に遍照がいます。その「古今集」の歌は、
「散りぬれば後はあくたになる花を思ひ知らずもまどふ蝶かな」とあります。
蝶は、昆虫の中でももっとも美しく目につきやすいもので、花の蜜を吸いにくる姿はいかにも春らしく、春の季語になっています。しかし、実際は1年中見られ、春以外は夏、秋、冬の名前をつけて区別しています。日本には200種類以上の蝶がいると言われています。
この句は、蝶が繁殖のために、交(さか)る頃に見られる美しい姿を捉えていますね。繊細にして優雅の情景です。
作者むろう・さいせいの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・このところ気温が上がり、平年より1日遅れで東京・靖国神社の桜が開花しました。満開は31日の予想です。横須賀はまだですね。

投稿者 m-staff : 2014年03月26日 09:36

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