[2014年03月27日]
古き友春暁雲の中に覚む
水原秋櫻子(1867〜1902)
春暁(しゅんぎょう)が春の季語。春あかつき、春の暁、春の曙、春夜明、春曙なども同意の季語です。
春暁は、春の空がしらみかけるころの春の夜明けを言います。暁は、曙より早い時間を指し、春の朝はもっと遅い時間になります。
何年か前に、大学の時のクラブの仲間と箱根・小田原へ一泊旅行をしたことがあります。仲間とは久しぶりの再会で会えば即昔の思い出に浸りました。翌朝は箱根の早川の流れの音が耳に響きました。
この句の前書きには、「旧友会に加わりて箱根山荘にあそぶ、翌朝」とあります。俳句で結ばれた旧友たちとの一泊旅行で作られました。朝目覚めると濃い霧が枕元にまで押し寄せています。
この句は、1957(昭和32)年刊行の句集「玄魚」に所収されています。
作者みずはら・しゅうおうしの紹介は、2005年1月17日を参照。
(出典:大岡 信著「第三 折々のうた」、岩波新書、1983年刊)
・選抜の横浜高校苦戦中。果たして劣勢をはねかえせるでしょうか。高校野球は何が起こるかわかりません。
投稿者 m-staff : 2014年03月27日 10:09
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