[2014年03月29日]

押し合うて海を桜のこゑわたる

川崎展宏(1927〜2009)

桜が春の季語。桜花、朝桜、夕桜、夜桜、桜月夜なども同意の季語です。
花といえば桜のイメージが確立されたのは古今集の時代からですね。古代、遠くの山の桜を見て、その年の稲の実りを占ったと言われています。こうしたことから平安時代になって「花」と言えば桜になりました。国の花として親しまれ、桜前線は各地の染井吉野の会かを言います。
この句は、満開の桜をその勢いのよさ、咲いている迫力のある光景を
捉えていますね。それと同時に、南から北へ海を渡って押し合いながら渡ろうとする、声なき歓声を上げている姿に、作者は感嘆しています。
この句は、1978(昭和53)年刊行の句集「義仲」に所収されています。
作者かわさき・てんこうの紹介は、2006年2月21日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・高校野球、プロ野球それにメジャーリーグと野球好きには応えられない季節になりました。桜はまだ満開ではありません。

投稿者 m-staff : 2014年03月29日 09:12

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