[2014年03月30日]

一村を日に蒸しこめて桃の花

内藤鳴雪(1847〜1926)

桃の花が春の季語。花桃、緋桃、白桃、源平桃、桃林、桃の村なども同意の季語です。
よその花壇に桃の花が開花していますね。桃は、花や実をたくさんつけるので、木偏に万や億よりも兆を添えた字になったと言われています。
バラ科の落葉小高木。中国が原産地で奈良時代に渡来しました。花を観賞する花桃と採果用の桃があり、採果用の品種は桃色の花を開きますが、花桃には濃紅、濃紫、白、絞りなどの種類があります。
この句は、陶淵明の「桃花源記」の桃源郷という理想郷を念頭に作られました。山間の俗世間を離れた別天地は、蒸し暑いほどに暖かい。真昼の陽光が降り注いで、桃の花が満開というまさに平和な桃源郷の様子がよくとらえられていますね。
作者ないとう・めいせつの紹介は、2007年1月1日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・読み始めたら寝食を忘れるほどの冒険小説「シャンタラム」を読破。
新潮文庫で上・中・下3冊の約1900ページ。作者グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツは、オーストラリア人。主人公は30歳、離婚して娘の親権を失い、ヤケで麻薬中毒になり、銀行強盗をやって逮捕され、20年の刑で刑務所に入り、白昼脱獄して、ニュージーランド経由でインドのボンベイ(ムンバイ)へ逃げたところからこの小説は始まります。後は読んでのお楽しみ…。

投稿者 m-staff : 2014年03月30日 10:03

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