[2014年04月07日]

帰りなんいざ草の庵は春の風

芥川龍之介(1892〜1927)

春の風が春の季語。春風も同意の季語です。
「帰らなんいざ」は、「帰去来辞」、晋の陶淵明の辞。(帰りなんいざ、田園まさに蕪(あれ)なんとす)の語を受けた表現です。官を辞し帰郷する決意、よろこび、自然を友とする田園生活の自由への心情がうたわれていて名文と言われています。
作者は、大学卒業後、横須賀の海軍機関学校の嘱託教官を3年で辞職するときの心境がこの句を生んでいます。
教師を辞めて小さなみすぼらしい我が家に帰ろう、そこには暖かな春の風が吹いていて、日々ののどかな時間が流れていようと言うのです。この「春の風」は、春風駘蕩から来たものでしょうね。
今日は、世界保健デー。
作者あくたがわ・りゅうのすけの紹介は、2005年6月17日を参照。
(出典:関森勝夫著「文人たちの句境」、中公新書、1991年刊)
・昨晩ボクシング中継のテレビを見ていたら、「井上尚弥」という凄い選手が、プロ6戦目でWBC世界ライトフライ級チャンピオンになりました。この4月10日が誕生日で21歳になります。このところボクシング界は、ベルトの保持者が増え、活況を呈しています。楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2014年04月07日 09:41

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