[2014年04月11日]

春の虹手紙の母に愛さるる

寺山修司(1935〜83)

春の虹が春の季語。春虹(はるにじ)、初虹も同意の季語です。
虹は夏のものですが、初めて春に現れる虹を言います。虹は春でも気象の変化が激しい山地などでは細かい雨のあとに立つことが少なくありません。初虹は、清明のころに見られますが、夏のころとは違って、色が淡くぼんやりしていて、気が付いたときには消えていることが多いものですね。そこが春の虹らしいところで、夏の虹よりもロマンが多く夢にあふれているようです。
この句は、1986(昭和61)年刊行の「寺山修司俳句全集」に所収されています。
作者高校2年生当時の作品。早くから父を失い、働く母とは別居していた少年が、母から手紙に普段は見せない愛情があふれています。
作者てらやま・しゅうじの紹介は、2005年5月6日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・NHK朝ドラの「花子とアン」に出演している花子役の子役・山田望叶(もちか)ちゃんの演技が素晴らしい。大きな目が印象的ですね。

投稿者 m-staff : 2014年04月11日 09:35

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