[2014年04月12日]

花冷や履歴書に捺す磨滅印

福永耕二(1938〜80)

花冷(はなびえ)が春の季語。花の冷えも同意の季語です。
桜の花の咲くころは毎年春らしい暖かさが訪れますが、低気圧が通り過ぎた後は急に冷えこんだりすることがありますね。そのような冷え込みのあとに続いてやって来た低気圧によって冷たい雨になったり、ときには山地で雪になったりします。晴天の日も冷やかさを覚え、花の色も青白く感ずることがあります。そうなると、一日の中で気温の差が激しいので体調に気を付けてください。
この句は、そのような花冷の時期に、履歴書に判を捺しているんですから、これから就職するにせよ何にせよ、いささか時期をはずれた履歴書の提出時期のように思われます。その判が磨滅しているのが、花冷と呼応してわびしい実感がありますね。
作者ふくなが・こうじの紹介は、2006年4月9日を参照。
(出典:大岡 信著「第九 折々のうた」、岩波新書、1991年刊)
・同じ時間に、ヤンキースのイチローとレッドソックスの田沢、上原の対決。レンジャーズのダルビッシュがアストロズ相手に好投しています。

投稿者 m-staff : 2014年04月12日 09:42

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