[2014年04月21日]

YASUMASAと箪笥に呼ばるる春の暮

宗田安正

春の暮が春の季語。春暮、春薄暮も同意の季語です。
春の夕暮れのこと。この季語には、暖かい春の一日が終わる、どこかけだるいような感じがありますね。春の暮は、春の夕べよりも暗みが濃いような雰囲気です。始めは、春の終わりの印象でしたが、だんだんと春の夕暮れと混用されて、ついには春の暮に定着しました。春の終わりは「暮の春」と言います。
この句のローマ字は、作者の名前です。音で言えば「田中靖政先生」の「靖政」と同じですから奇妙な感じがしました。
箪笥(たんす)が呼んでいるにですから不思議な感覚ですね。春の暮ですからそのようなことがあるのかもしれません。箪笥語ですからローマ字書きなのでしょう。作者の心が住んでいる別感覚の気配を示す作品です。
この句は、1993(平成5)年刊行の句集「巨眼抄」に所収されています。
作者そうだ・やすまさの紹介は、2011年2月27日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」、岩波新書、1994年刊)
・横須賀の桜はかなり散りましたね。でもまだしがみついて頑張っている花もあります。これからは夏の季語の「葉桜」になります。

投稿者 m-staff : 2014年04月21日 09:12

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