[2014年04月22日]

桃の花を満面に見る女かな

松瀬青々(1869〜1937)

桃の花が春の季語。三千世草(みちよぐさ)、三千歳(みちとせぐさ)、白桃、緋桃、源平桃、枝垂桃など同意の季語があります。
桃は、「古事記」や「万葉集」にも表れる果実で、原産地の中国では、陶淵明の「桃源源記」や女仙人の「西王母」の伝説があります。西王母の伝説からは「三千世草」「三千歳草」と言いますが、不老長寿の果実と考えられました。邪気を払うと言われ、3月の桃の節句では桃を飾り、桃花酒を酌みます。
この句のように、満開の桃の花には、人を陶然とさせ、酔わせる魅力があります。花は、人の満面を照らします。それを「満面に見る」と表現しているところに俳諧味がありますね。中国や日本の人々の桃の花に寄せてきた思いが伝わってきます。
この句は、1939(昭和14)年刊行の句集「松苗」に所収されています。
作者まつせ・せいせいの紹介は、2007年4月5日を参照。
(出典:大岡 信著「第五 折々のうた」、岩波新書、1986年刊)
・韓国の旅客船事故の収拾はまだついていません。様々な原因が取りざたされています。しかし、はっきりわかっていることは「人災」。
原因究明をしっかりやらなければ亡くなった人が浮かび上がれません。

投稿者 m-staff : 2014年04月22日 09:15

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4766