[2014年04月24日]

微苦笑の山のあたまを春の鳶

山田みづえ(1926〜2013)

微苦笑の山が春の季語。山笑ふも同意の季語です。
今日も鳶が悠然と3羽、空を舞っています。三浦半島のような海岸地方には鳶が飛ぶというのが定説ですね。
春の季語には「山笑ふ」があります。中国栄代の画家・郭煕(かくき)の「春山淡冶にして笑ふがごとし」という言葉から出ていて、春の山の明るい色づきの様子を表しています。春の山はうっすらと艶なおもむきがありますね。
作者は、「微苦笑の山」という季語そのもので遊んでいます。山はまだ「笑ふ」ところまで行っていないようです。ですから「微苦笑」と表現しています。「山のあたま」というのも新鮮な響きがあります。このような状況を飛んでいるのは「春の鳶」。春の空にぴったりなのは鳶しかありませんね。
この句は、1994(平成6)年刊行の句集「榲桲(まるめろ)」に所収されています。
作者やまだ・みずえの紹介は、2005年2月12日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、岩波新書、1995年刊)
・韓国の旅客船沈没事故は、いよいよクレーンで船を引き揚げる時期になったようです。そうでもしなければ行方不明者を探すのは困難となりました。決断の時ですね。

投稿者 m-staff : 2014年04月24日 09:09

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