[2014年04月29日]

乳ふくます事にのみ我が春ぞ行く

竹下しづの女(1887〜1951)

春は春の季語。陽春、芳春、三春、九春も同意の季語です。
この作者には、良く知られている次の句があります。
短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎  しづの女
「須可捨焉乎(すてつちまおか)」は、奇抜で大胆な表現方法ですね。これが大正9年の作品。一度読んだら忘れられません。
作者は小学校の教師をしながら子育ても懸命に行いました。母であるからには、乳飲み子に愛情があるのは当然ですが、一方では自立する女性の強さもありました。そのような感情が見事にこの句に現れています。確かに女性は強いですね。
春は、晴る、張る、発るが語源と言われています。希望、喜び、開放感に満ちていますね。
今日は、昭和の日。昭和天皇の誕生日。
作者たけした・しずのじょの紹介は、2005年5月10日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・「昭和史」を二人の碩学が対談。まことに面白い本を読みました。半藤一利(歴史探偵・作家)、加藤陽子(東大大学院教授)著「昭和史裁判」(文芸春秋、2011年刊)。登場人物は、広田弘毅、近衛文麿、松岡洋右、木戸幸一、昭和天皇。今年は昭和89年。戦後69年を経過して新しい資料を紐解いての議論。その中で1937(昭和12)年の「南京事件」で、北京の日本大使館と東京との電報のやり取りが焼かれずに中国の国家機密とされていることが判明。この「北平(ぺいぴん)大使館記録」を見れば、事件の大要がわかるそうです。日本政府は脅威ですね。また、天皇制という社会構造が戦争を起こし、敗戦に導いたと論じています。昭和天皇の功罪も色々取り上げています。

投稿者 m-staff : 2014年04月29日 08:52

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