[2014年05月06日]

余花落花心に飛花を追ひつづく

殿村莵絲子(1909〜2000)

余花(よか)が夏の季語。若葉の花、青葉の花、夏桜も同意の季語です。
余花は、寒い地方や高原、山地などで見られる現象ですね。哀れげな珍しさが眼目になります。裏の武山の山桜は、ほとんど散ってしまいましたが、ちらほらと二三残っているものもあります。
この句は、季語が3つもある珍しい取り合わせになっています。普通は考えられませんが、美しいものを追い求める作者の感性のなせる業ですね。
「余花」は山の中などで咲き残っている桜のことを言い、また、「落花」「飛花」は、桜の散り際の美しさをとらえた春の季語です。これらの移ろいやすいものを追いかけて、作者は時間や空間を越えて、どこまでも追及してゆきます。
作者とのむら・としこの紹介は、2005年6月6日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・黄金週間も今日6日で終わり、また明日から仕事や学校が始まります。休み明けの組織に、全員無事に揃うといいですね。

投稿者 m-staff : 2014年05月06日 09:43

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