[2014年05月07日]

鹿の子の生れて間なき背の斑かな

杉田久女(1890〜1946)

鹿の子が夏の季語。鹿(か)の子、小鹿、親鹿も同意の季語です。
この句は、1952(昭和27)年刊行の「杉田久女句集」に所収されています。
列島のあちこちで鹿が増えて困っているようです。おかげで鹿の肉が安く出回って、喜んでいる向きもあるようです。世の中は良いこと半分、悪いこと半分ですね。
初夏に生まれる鹿の子は、生れ落ちるとすぐに立ち上がって歩き始めようとします。出っ張りのある頭部にはまだ角がなく、耳も目も大きく、体は茶褐色の毛で白く鮮明な斑点が美しく見えます。背中の斑(ふ)の白が鮮やかで、見るからに愛らしい存在です。
この句では、生まれて間もない鹿の子を見守る作者の母親のような優しい目を感じました。
作者すぎた・ひさじょの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨日は涼しかったですね。霜が降りた地方もあったようです。今日は元に戻って暖かくなりそうです。八十八夜の前後はこのような天気が続きます。5日、沖縄では梅雨に入りました。

投稿者 m-staff : 2014年05月07日 09:04

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