[2014年05月15日]

今つぶすいちごや白き過去未来

西東三鬼(1900〜62)

いちご(苺)が夏の季語。覆盆子(いちご)、苺摘、苺畑なども同意の季語です。
先日、テレビを見ていたら、静岡県久能山の石垣いちごの栽培風景を映していました。駿河湾の見える段々畑のようなところに、しっかりと石垣を築いて、たくさんの苺を栽培していました。大変な労働力が必要なことが想像されて、ゆめゆめいい加減に苺を食べてはいけないなと感じました。
苺というのは、一般にオランダ苺のこと。バラ科の多年草で幕末に日本に移入されましたが、本格的に栽培が始まったのは明治の終わりごろです。
最近は、1年中苺を目にして、親しみがいっそう深まりますが、やはりおいしいのは甘酸っぱく感じる初夏の苺でしょうね。
この句は、恋多き作者の今と過去と未来が苺をつぶすという行為の中で、様々な妄想を思い浮かべます。さて、どの恋のことを考えているのでしょうね。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・大リーグで昨日は、岩隈、松坂と好投して、今日は田中。日本人投手が活躍しているのはうれしい限りですね。

投稿者 m-staff : 2014年05月15日 09:46

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