[2014年05月18日]

片町に桶屋竝ぶや夏柳

内田百閒(1889〜1971)

夏柳が夏の季語。葉柳、柳茂るも同意の季語です。
単に柳と言えば春です。たしかに柳の新芽は美しく思いますが、夏の柳の滴るような緑もまたいいものですね。
この句の片町は、道の片側だけに家が建っている状態の町を言います。そこに桶屋が軒を竝(なら)べています。これはきっと職人の住む町なのでしょうね。夏柳が青々と垂れています。情緒あふれる句になっていますね。
この句は1934(昭和9)年刊行の句集「百鬼園俳句帖」に所収されています。
作者は、夏目漱石の門弟で百鬼園とも号する名随筆家。俳句は、旧制中学時代から親しみ、六高では子規派の志田素琴から学びました。
作者うちだ・ひゃっけんの紹介は、2012年4月18日を参照。
(出典:大岡 信著「続 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・昨日は句会で横浜へ出かけました。横浜駅の雑踏を見ると、災害の時の避難誘導は大丈夫かしら、といつも思ってしまいます。このところ晴れて富士山が綺麗です。

投稿者 m-staff : 2014年05月18日 08:54

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