[2014年05月30日]

我と棲む蟇は途方に昏れてをり

清水 昶(1940〜2011)

蟇(ひき)が夏の季語。蟇蛙(ひきがえる)、がまがへる、、蝦蟇(がま)も同意の季語です。
今日は、詩人清水 昶氏の命日。「野の舟忌」。心筋梗塞で亡くなったのは2011(平成23)年5月30日。享年70歳。著者は、ネット上で短期間に俳句を35,000句ほど公開しています。
句集に掲載している1句目は、2000年6月13日の、
今は時雨の下ふる五月哉  昶
最後の句は、2011年5月29日の
遠雷の轟く沖に貨物船  昶
上掲の句は、2001年5月30日の作品。途方に昏(く)れているのは蝦蟇ではなく、本人でしょうに、あの世でも途方に昏れているのでしょうか。
2011年7月30日に行われた「増殖する俳句歳時記15周年記念会」「増俳カブトムシ句会」への投句。昶氏への追悼句。
バッカスの夜をのつそり兜虫  風伯
彼は愛すべき稀代の飲兵衛でした。
彼の略歴:1940(昭和15)年、東京鷺宮で軍人の次男として生まれる。同志社大学法学部卒。72年末、「白鯨」創刊に参加。
主な詩集に「少年」、「朝の道」、「野の舟」、「新しい記憶の果実」、「ワグナーの孤独」、「片目のジャック」、「芭蕉」などがあります。評論集は、「詩の根拠」、「石原吉郎」、「ふりかえる未来」、「太宰治論」、「自然の凶器」、「三島由紀夫―荒野からの黙示」、「天皇陛下の銀時計」など多数。
(出典:清水 昶著「俳句航海日誌」、七月堂、2013年5月刊)
・バラちゃんと呼ぶ彼の独特の声が聞こえてきます。

投稿者 m-staff : 2014年05月30日 08:51

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