[2014年06月05日]

しづかなる音のただ降る椎落葉

長谷川素逝(1907〜46)

椎落葉(しいおちば)が夏の季語。椎の落葉、椎の葉散るなども同意の季語です。
毎年今頃になると、近くの京浜急行バスの「竹川」停留所前の椎の木は目いっぱい葉を落とします。
椎は若葉と同時に古葉が散りはじめます。これを椎若葉と言います。椎には果実が小さい「つぶらじい」と、やや大きい「すだじい」とがあり、一般には後者の「すだじい」を椎、椎の木と呼びます。葉の上はなめらかで、下の面は黄褐色の毛がたくさん生えていて白っぽいので、落葉を見ればほかの木の落葉と一目で区別がつきますね。
椎の葉は、厚くて落ちるときにかたい音を立てます。この句ではそれを「しづかなる音」とわざわざ断っていますね。その時の作者の心情がそう言わせたのでしょうね。
作者はせがわ・そせいの紹介は、2005年10月1日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・9年前に起きた幼女殺人事件の容疑者逮捕。人間の心の奥底に潜んでいる心理は現代の科学でもわかりません。わかったことのように言う評論家を信じません。

投稿者 m-staff : 2014年06月05日 09:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4813