[2014年06月07日]

冷麦の箸を歯で割く泳ぎきて

中 拓夫(1930〜2008)

冷麦が夏の季語。冷やし麦、切麦も同意の季語です。
冷麦は小麦粉でうどんのように作られますが、うどんより細く、乾かして売っていることが多い食べ物ですね。細く切るので切麦とも言います。冷やして食べるので、冷麦、冷やし麦ともいい、麦とは麺のことです。冷やすのと新麦で作るので、夏のふさわしい食べ物で、からし、紫蘇、葱、茗荷、大根おろしなどを薬味にして濃い汁で食べます。食欲の減退した時期には、のど越しに夏を感じます。
この句は、水泳をして陸に上がって、冷麦を食べるために、箸を歯で割(さ)いて、安堵している作者の気持ちが伝わってきますね。特に、遠泳のあとがこたえられませんね。
作者なか・たくおの紹介は、2008年12月3日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・5日、梅雨に入ってから、天気が悪くなり、雨が降り、風が強くなり、荒れています。このような時は読書に限ります。そこで大好きなスティーヴン・キングのホラーファンタジーを読んでいます。

投稿者 m-staff : 2014年06月07日 09:11

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