[2014年06月09日]

梅雨深し戦没の子や恋もせで

及川 貞(1899〜1993)

梅雨深しが夏の季語。梅雨、走り梅雨、梅雨(ばいう)、青梅雨、荒梅雨、梅雨空、梅天(ばいてん)、梅雨雲、梅雨前線、長梅雨、送り梅雨、戻り梅雨など多数の同意の季語があります。
梅雨は、5月下旬の「走り梅雨」から始まって、6月上旬から7月半ばにかけて、日本と中国の揚子江流域で見られる1か月以上の長雨の時期を言います。オホーツク高気圧の冷たく湿った風と、小笠原低気圧の暖かく湿った風が向き合って生まれる停滞前線が梅雨前線の正体ですね。
この句は、1967(昭和42)年刊行の句集「夕焼」に所収されています。
作者は、生んで育てた子を戦争によって、ことごとく失うという人生の険路もありましたが、それを経て上の句のような、亡き子らを思う気持ちに切々たるものがありますね。句を作ることが心の支えになる日常でした。
作者おいかわ・ていの紹介は、2005年8月22日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」、岩波新書、1994年刊)
・桂宮が8日、66歳で薨去されました。大学の同じ学部、学科の後輩でした。三笠宮さまには、3人の男子がおられこれで皆亡くなってしまわれたことになります。三笠宮さまの愁嘆如何ばかりかと察します。まさに順逆ですね。合掌。

投稿者 m-staff : 2014年06月09日 09:40

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