[2014年06月24日]

蕗束ね置かる道の辺はや山中

野澤節子(1920〜95)

蕗(ふき)が夏の季語。蕗の葉、蕗の広葉も同意の季語です。
蕗は日陰の多い山野に自生しています。早春に萌え出た蕗の薹をそのままにしておくと、伸びて白い花が咲き、周りには小さな葉がたくさん出てきます。夏になるとその葉は大きく成長して葉柄も太くなります。これが食用になりますね。中学生の頃、北海道に住んでいたころにはよく山へ取りに行ったものです。
この句は、近くの山の主婦が蕗を摘みに山に入っているのでしょうね。道の端に摘んで束ねられた蕗がひっそりと置かれています。その周りには人影は見えません。また摘みに入っているのでしょう。ひっそりと置かれた蕗の束からみずみずしい香気が漂い、作者はいつしか山中に入った自分に気づきました。静かな山中のひとつの情景が浮かんでくるようですね。
この句は、1967(昭和42)年刊行の句集「鳳蝶(ほうちょう)」に所収されています。
作者のざわ・せつこの紹介は、2005年3月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・W杯サッカーのブラジル大会では、決勝トーナメントへブラジル、メキシコ、オランダ、チリなどが次々と名乗りを上げています。サッカーはいまや世界的なビジネス、そして国と国との代理戦争と言った様相を呈していますね。

投稿者 m-staff : 2014年06月24日 09:01

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