[2014年07月09日]

しやが咲いてひとづまは憶ふ古き映画

三橋鷹女(1989〜1972)

しやが(著莪)咲いてが夏の季語。胡蝶花、姫著莪も同意の季語です。
もう何年も前に、鎌倉の腰越のお寺で見た著莪の花が鮮烈でしたね。源義経と静御前のゆかりのお寺で、静御前がさみしく舞っているような印象でした。
アヤメ科の常緑多年草。林の下などに群生しています。日陰などでもよく咲くので庭の下草として植えられたりします。あやめに似た白紫に黄色の斑点のある花を咲かせます。
作者は、著莪の花が咲いている情景の中で昔見た映画を振り返っています。どのような映画を思い出しているのか興味がありますね。「無声映画」のように思われます。
この句は、1940(昭和15)年刊行の句集「向日葵」に所収されています。
同じ句集に次の句があります。
亡びゆく国あり大き向日葵咲き  鷹女
その当時の何を暗示しているのでしょうか。
作者みつはし・たかじょの紹介は、2005年2月26日を参照。
(出典:飯田龍太他著「集成 昭和の俳句」小学館、1995年刊)
・7月1日に発表された「集団的自衛権の行使を容認する閣議決定」の全文を読みました。これは現憲法を歪曲して、米国の「第51番目の州」になるということです。本当にこれでいいのでしょうか、自衛隊の諸君の声を聴きたいと思います。またそして、我々日本人にその覚悟があるのでしょうか。今日は清水幾太郎先生の誕生日です。
・ブラジル無残。ドイツはしてやったり。

投稿者 m-staff : 2014年07月09日 09:17

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