[2014年07月19日]

黴の世の黴も生きとし生けるもの

鷹羽狩行

黴(かび)が夏の季語。青黴、毛黴、麹黴、黒黴、白黴、黴の香り、黴の宿など多数の同意の季語があります。
梅雨時の一番の大敵は「黴」。家中どこも黴臭くなって大いに閉口しますね。日光に当てるのが黴の胞子を退治するのに簡単な方法ですが、晴れの日が少なく、水分、養分、湿度が黴に好都合なのが梅雨時です。
黴は下等菌類の中の糸状菌で、糸状の菌糸を本体とする簡単な組成になっています。養分のあるところに取り付いて発生します。汚れたものに多く発生します。人間にとって役立つのは、麹黴、黒黴、青黴です。ペニシリンも忘れはなりませんね。
この句は、人間に取り付く黴も生きている証と喝破しています。
同じ作者に次の句があります。
狩野派の襖絵四方に黴にほふ  狩行
狩野派は、室町時代後期から江戸時代を通じて武家の御用絵師として繁栄しました。
作者たかは・しゅぎょう紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」、講談社、1993年刊)
・マレーシア航空機がまたも災難。ロシアの言い分は、「紛争状態にある地域の上空を飛ばせたウクライナの責任」という。はてさてこれからどう収束するのかしら。今日は横浜で句会。

投稿者 m-staff : 2014年07月19日 07:46

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