[2014年08月11日]

夕野分祈るかたちの木を残す

小池文子(1920〜2001)

夕野分(ゆうのわき)が秋の季語。野分、野わけ、野分立つ、野分波、野分雲、野分跡、野分晴んど同意の季語です。
古くは「台風」という用語が無かったので、草木を吹き分ける秋の強風を「野分」と言い、その風が吹くことを「野分だつ」とも言いました。船乗りや漁師の日頃の観察から生まれた季語とも言われていますね。草を倒して、垣根を倒して吹きすぎます。雨を伴うこともありますが、台風とは違って風が主体になります。
この句は、野分が過ぎ去ったあとに残された木々の様子を、まるで祈っているように見えると詠っています。観察のこまやかさが光っていますね。
2016年から11日は「山の日」。
作者こいけ・ふみこの紹介は、2007年7月14日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・横須賀は、台風11号の余波と思われる強い風が吹いています。その風に乗って朝から蝉がうるさいぐらいに鳴いています。さて、テレビでは第96回全国高校野球選手権大会の開会式をやっています。いつ見てもジーンとしますね。

投稿者 m-staff : 2014年08月11日 09:24

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