[2014年08月14日]

盆の月遙けきことは子にも言はず

松村蒼石(1887〜1982)

盆の月が秋の季語。
盂蘭盆会の夜の月であり、陰暦では7月15日、名月のちょうどひと月前の満月を言います。まだ暑さの名残があり、盆棚には灯篭が灯っているので独特の雰囲気の月ですね。特別な親しみと哀感をそそられる月です。
この句の作者は、少年期から苦労の連続で、俳人として大成しました。「遙けきこと」は無数にあったに違いありません。しかしながら、作者の沈黙の中にすべてを込めて、句は静謐を保っていて高雅にして大きく詠っていますね。
この句は、1960(昭和35)年刊行の句集「露」に所収されています。
作者まつむら・そうせきの紹介は、2006年9月23日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・高校野球の試合を見ていると、監督が上がってしまって、明らかにミスをして、それを選手がカバーして勝利に結びつくことがあります。監督にとっても平常心で戦うのは大変です。はるかな昔に、私は小学生が中心の少年野球の監督をしたことがあります。同じようにミスをして子供たちに助けられたことを思い出しました。

投稿者 m-staff : 2014年08月14日 09:53

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