[2014年08月15日]

暮れはててなほ鳴く蝉や敗戦日

石田波郷(1914〜69)

敗戦日が秋の季語。終戦記念日、終戦日、敗戦忌、八月十五日も同意の季語です。
かねてから読みたいと思っていた半藤一利著「昭和史(1926〜1945)」(2009年、平凡社)を読了しました。また、同じ作者の「昭和史戦後編(1945〜1989)」(2009年、平凡社)も併せて読むと、日本人と言う人種の、世界に対する平和と戦争の葛藤が見事に記述されています。
戦争を知らない世代が増えてきて、時とともに戦争は忘れられていますが、戦争の非人間性を決して忘れてはなりません。戦場へは行かずともちょっとは戦争を経験した者の義務として、きちんと後世に伝えてゆくことが望まれます。
この句は、敗戦日の日が暮れても、一心に鳴いている蝉をいじらしく感じますね。
同じ作者に次の句があります。
敗戦日空が容れざるものあらず  波郷
空は何でも受容してくれますが、果たして戦に敗れた私たちを受け入れて来るでしょうか、いやきっと受け入れてくれるはずだ、と詠っていますね。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:蝸牛社編集部編「新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・昨日の高校野球は、東海大四高と山形中央が面白い試合をしました。9日目で両校が対戦します。楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2014年08月15日 09:24

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