[2014年08月20日]

ひとり膝を抱けば秋風また秋風

山口誓子(1901〜94)

秋風(あきかぜ、しゅうふう)、秋の風、素風、金風、鳩吹く風も同意の季語です。
秋風は、初秋から晩秋までの秋風一般を言います。金風は中国の五行(木火土金水)説から来ていて、色に配すれば白、無色すなわち素風を言います。
秋の風は、西南から西の風でだんだんと冷たさを加えて行きます。大陸方面から来る風が肌で分かります。俳句や短歌では、秋の風ははげしく荒い風、また身にしみて哀れを詠むようにとされてきました。
この句の秋風の読みは、「しゅうふう」です。作者は一人で膝を抱いて秋風のすべてを身体と心で受け止めています。
同じ作者に次の句があります。
ひもじきとき鉄の匂ひの秋の風  誓子
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・高校野球は第10日目。今日明日と16チームで3回戦、野球の一番面白い時間帯です。甲子園にはまだ秋風が吹いていませんね。

投稿者 m-staff : 2014年08月20日 09:25

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