[2014年08月29日]

花野来し水に膳椀洗ひけり

久米三汀(1891〜1952)

花野が秋の季語。花野原、花野道、花野風も同意の季語です。
この季語から連想するのは、秋の野原一面に花々が美しく咲き乱れている光景です。それらには、尾花、萩、女郎花、撫子、葛、藤袴、桔梗の秋の七草を交えての草花です。このころに咲いているのは慎ましやかな花が多いのですが、様々な花が集まることによって華やかさをつくり出していますね。
この句は、作者の故郷でもある信州上田の風景を詠ったものでしょう。花野の中を一筋の千曲川が流れています。そこで膳椀を洗っているのは誰でしょうね。膳椀とは、今では使われなくなりましたが、お膳で使うお茶碗のことです、おそらくは追憶の母か身近な女性でしょう。千曲川は昔に旅行で見ましたが、広い河原に細々と流れていた印象があります。
今日は語呂合わせで、焼肉の日。
作者くめ・さんていの紹介は、2006年2月12日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・急に涼しくなったので長袖を出して着たりしています。これも来週の半ばからはまた暑くなりそうですよ。それを繰り返しながら秋が深まって行きますね。

投稿者 m-staff : 2014年08月29日 09:51

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