[2014年09月02日]

秋燈や夫婦互に無き如く

高浜虚子(1874〜1959)

秋燈(しゅうとう)が秋の季語。秋の燈、秋燈(あきともし)も同意の季語です。
作者は、1944(昭和19)年に太平洋戦争の戦火を避けて信州の小諸町に疎開をし、二間きりの家に籠もって生活をしていました。時々煙を吐く浅間山がとても親しく感じたと本に書いています。
この句は、1946(昭和21)年、その小諸での作品。慎ましい秋燈のもとで、お互いに忘れ去っているような夫婦の暮らし。もうほとんどお互いに当たり前になったような静寂が感じられます。いいですね。
折から夜は長く、遠い昔を思い出しながらしみじみと語り合えるのも秋燈の下だからです。私も連れ合いと結婚して44年目、この句のような空気みたいの関係になれればいいと思っています。
この句は、1955(昭和30)年刊行の句集「六百五十句」に所収されています。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・富士山は、毎年2回、4月6日と9月3日ごろに、夕陽が頂きに重なって落ちます。それを特別に「ダイヤモンド富士」と呼びます。その現象を今日か明日かと待っています。

投稿者 m-staff : 2014年09月02日 09:47

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