[2014年09月11日]

待宵や流浪の上の秋の雲

広瀬惟然(?〜1711、60余歳)

待宵(まつよい)が秋の季語。小望月、十四夜月、十四日月も同意の季語です。
今年の十五夜は9月8日でしたね。生憎の雨で月の影すらありませんでした。待宵は、十五夜の月を待つと言う意味です。旧暦の8月14日。
作者は美濃の国の人。関の酒造家の生れ、30歳の後半に家を捨てて、芭蕉の弟子になりました。俳人における流浪の系譜をたどると広瀬惟然もまたその一人です。芭蕉に入門して、師芭蕉の没後は諸国を漂泊して、風狂のうちに生涯を終えたとされています。蕉門の中でも面白い存在で口語句や無季の句も作っています。
この句は、自らの明日を思い、昨日を振り返る日としています。流浪のわが身を振り返り、はるかな故郷を思います。その思いが秋の雲へと連なって行きます。
作者ひろせ・いぜんの紹介は、2013年12月27日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・気象庁がてんてこ舞い。大雨特別警報が北海道の石狩、空知、胆振地方などに出ています。秋雨前線が暴れていて、局地的に猛烈に雨雲が発達してものすごい雨が降り、土砂災害を発生させます。この一日が勝負です。農家は刈入れの時期ですから被害が心配です。

投稿者 m-staff : 2014年09月11日 09:19

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