[2014年09月17日]

葬られてしまひしものに鰯雲

中川宋淵(1907〜84)

鰯雲が秋の季語。鱗雲、鯖雲も同意の季語です。
この雲は、秋を代表する美しい雲。小さい雲片が小石のように並び集まり、規則的にさざ波のようで、白く薄く広がっています。
巻積雲の総称で、この雲が現れると鰯が大漁になると言われています。巻積雲が現れるのは低気圧が近づいているときですから、鰯は天気の異変を感じて動きが活発になるのかもしれません。漁業の関係者によると、嵐の前は鰯が良くとれるそうで、漁に夢中になっていて、嵐に巻き込まれる船もあるそうです。
相模湾には、今日も漁船が幾艘も浮かんでいるのが見えます。
この句の作者は、三島の龍澤寺、臨済宗のお坊さん。生と死の狭間の日常で、鰯雲を見ていると、葬られる人の生涯が心に浮かんでくるのでしょうね。
作者なかがわ・そうえんの紹介は、2005年3月14日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・19日からは韓国の仁川(インチョン)でアジア大会が開催されます。それに気を取られていると、北朝鮮の拉致問題が陰に隠れそうですね。注意しなくてはなりません。

投稿者 m-staff : 2014年09月17日 09:24

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