[2014年09月18日]

すべてなしぬひとつの栗のおもさ掌に

長谷川素逝((1907〜46)

栗が秋の季語。毬栗(いがぐり)、笑栗(えみぐり)、落ち栗、丹波栗も同意の季語です。
今年も栗がお店に出回り始めましたね。
栗の実は毬(いが)の中で育ちます。毬にの外側は棘がびっしりと生えています。始めは薄く緑色をしていますが、次第に硬く褐色になり、裂けて中の実を落とします。中の実は、二つか三つでときには一つの時もあります。ひとりでに落ちる栗を出落ち栗と言っています。良く知られているのは丹波栗で、形が大きくよい味がします。普通の栗は9月の下旬から収穫に入ります。
この句の作者は、栗を掌(て)に自身の境涯に想いを馳せているようですね、作者は39歳で亡くなっています。
同じ作者に次の句があります。
朝焼の染し青さに栗のいが  素逝
情景が良く見えますね。
作者はせがわ・そせいの紹介は、2005年6月7日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・この時期は暑さから涼しさへの「ゆきあい」の季節。昨日から北風が吹いています。風邪に要注意を。
ゆきあひの空よ色なき風とほる  風伯

投稿者 m-staff : 2014年09月18日 09:44

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