[2014年09月20日]

身に沁みていのちがあるといふばかり

小沢碧童(1881〜1941)

身に沁みてが秋の季語。身に入むも同意の季語です。
本来は、身にしみ通って痛切に感ずることで、恋しさやもののあわれになどに使われていました。この時は季節感とは無縁でしたが、次第に秋風に恋の想いを託してうたうようになりました。
「新古今集」の藤原俊成の歌。
夕されば野べの秋風身にしみて鶉鳴くなり深草の里
この歌によって、秋風の冷たさと、秋のあわれと、人の世のあわれが重なって自然と人生のさびしさを身体で感じ取るような広がりを持つようになりました。
この句は、人生の寂寥感をこの言葉に託しているようですね。
今日から彼岸の入り。
作者おざわ・へきどうの紹介は、2007年2月21日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今日は横浜で句会。涼しくなりましたね。

投稿者 m-staff : 2014年09月20日 08:58

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