[2014年09月26日]

荻の声舟は人なき夕べかな

高桑闌桑(1726〜98)

荻が秋の季語。荻の声、寝覚草(ねざめぐさ)、風聞草(かぜききぐさ)、荻の風も同意の季語です。
薄よりも大形と言っても、よく似ていて見分けがつきませんが、荻は野山ではなく川岸や湿地に群生しています。
イネ科の多年草。高さは2メートルほどもあります。茎の頭に淡い紫色の花穂を出してやがて絹に白色なります。昔から細長い葉が風に鳴るのを「荻の声」と言って和歌に歌われています。
この句では、水辺の荻の咲いている間に、舟がもやっています。人はいません。舟を囲んだ荻は折からの風にひそかな音を立てています。水墨画のような世界ですね。
今日は、彼岸明け。
作者たかくわ・らんこうの紹介は、2005年12月9日を参照。
(出典:「日本歳時記」講談社、1981年刊)
・あの作曲者のブラームスは、1894(明治27)年に、日清戦争で日本の勝利を予想していました。日本が中国(清)を叩き、そのあとでヨーロッパが身勝手な理由で勝利した弱小国(日本)の権益を収奪するだろうと言うのです。卓見でしたね。「ブラームス回想録集第3巻 ブラームスと私」(音楽之友社、2004年刊)。

投稿者 m-staff : 2014年09月26日 09:28

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