[2014年09月29日]

藷掘つて平和をつくらんとぞ思ふ

田中午次郎(1907〜73)

藷(いも)掘つてが秋の季語。甘藷、藷。唐藷、薩摩藷、藷蔓、藷畑も同意の季語です。
薩摩芋の原産地は中央アメリカで、ヒルガオ科の多年生のつる草。江戸時代寛永のころに、薩摩の前田利右衛門が琉球から薩摩に持ち帰り、青木昆陽が救荒作物として関東地方に普及させました。薩摩芋は暖かいところが良く。関東以西に多く作られ、地下の根が秋になると収穫されます。地中に保蔵すると保存がききますね。
この句のように、太平洋戦争中や戦後は耐乏生活が普通で、飢えをしのぐために空地があれば薩摩芋を作ったと聞きます。芋掘りで平和になるならこんなに良いことはありません。
今日は、招き猫の日。
作者たなか・うまじろうの紹介は、2011年10月13日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・御嶽山の噴火遭難現場をテレビでやっていますが、生存者は口々に「死ぬかもしれないと思った」と言っていますね。恐怖がまざまざと伝わってきます。晴れ渡る青い空、紅葉の赤に、襲い掛かる火山灰・岩、本当に恐ろしい限りの世界です。

投稿者 m-staff : 2014年09月29日 09:55

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