[2014年10月03日]

溺れなさい溺れなさいと虫鳴けり

新海あぐり

虫が秋の季語。鳴く虫、虫鳴く、虫の声、虫の音、虫時雨、虫の闇、虫の秋なども同意の季語です。
あれほど鳴いていた虫の声がほとんど聞こえなくなりましたね。
この句の「溺れる」と言う言葉には、心を奪われる、はまる、ふけるなどの意味があります。
「溺れる」は、「徒然草」に「名利におぼれて、先途の近き事をかへりみねばなり」と表現されています。
この句では、虫の鳴いているのを「溺れなさい」と聞こえるのですから、そこには様々な作者の想いが含まれています。一つのことに集中せずにあれもこれもと案ずるよりは、深々と一つのことに思いを致すことが、その先を見はるかすことになるのだ、と言っています。さもありなんと思いますね。この句集は2003年1月19日に著者からこの句のサインとともに頂きました。
今日は、語呂合わせで、登山の日。
作者しんかい・あぐりの紹介は、2005年3月30日を参照。
(出典:新海あぐり著「悲しみの庭」、朝日新聞社、2001年刊)
・「お山」にまだどれだけの人が行方知れずになっているのでしょうね。
今日は天候不順で捜索中止。頂上付近の温度はかなり下がっているのでしょうね。自衛隊、消防、警察の皆さん頑張ってください。

投稿者 m-staff : 2014年10月03日 09:50

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