[2014年10月04日]

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ

河東碧梧桐(1873〜1937)

秋空が秋の季語。秋の空、秋天、旻天(びんてん)も同意の季語です。
秋の空は高く澄み渡って、山が近くに見えて、また風景もしまって見えますね。秋の初めごろは秋霖の時もあり、やがてそれが晴れあがって秋の空になります。時に台風の来るのが収まると特に澄み切った美しい空になります。
この句は、口語自由律俳句。1918(大正7)年の作品。俳句が読者の心を打つものならば、句も定型や文語に拠る必要はない、というのが口語自由律に主張。今もその流れは脈々と続いています。
ここに無理やりに屠殺場へ曳かれてゆく牛がいます。その牛は、迫りくる危険も知らずに悠長に秋空を見廻しています。牛はいったい何を思っているのでしょうね、そのような情景を句に仕立てる作者のひらめきが新鮮ですね。
今日は、語呂合わせで、鰯の日。
作者かわひがし・へきごとうの紹介は、2005年3月11日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・今度の台風18号は驚異的な大きさ。現在935hPa。最大風速50メートル。関東地方へまっすぐやってきます。今から台風の備えをしなければなりませんね。御嶽山も大荒れになります。大変だ。

投稿者 m-staff : 2014年10月04日 09:14

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