[2014年10月08日]

暗がりに檸檬泛ぶは死後の景

三谷 昭(1911〜78)

檸檬(れもん)が秋の季語。レモンも同意の季語です。
檸檬は、アメリカの西海岸カリフォルニアからの輸入物が多いせいか、紅茶や西洋料理の添え物になるためか、いささか西洋の匂いの強い果実ですね。日本では1年中売られていて、季節感の薄い果実ですが、俳句では秋の季語になっています。
日常、どこの家でも檸檬のひとつふたつは転がっている風景が見られますね。
この句は、作者の死後の景色を思って作った創造的な句と言うよりは、ある日現実に、静まり返った部屋の片隅の暗がりに、突然このような情景に出会ったその一瞬の驚きの表現と見たほうが自然でしょうね。
この句は、1969(昭和44)年刊行の句集「献身」に所収されています。
今日は、寒露。
作者みたに・あきらの紹介は、2007年3月29日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・今年のノーベル物理学賞は、青色発光ダイオードの開発で日本人3人が受賞。ノーベル賞は、10年ぐらい前から噂されていましたね。検証に時間がかかりました。おめでとう。あとはインターネットにかかわる開発者の受賞が待たれます。

投稿者 m-staff : 2014年10月08日 09:23

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