[2014年10月13日]

大勢が夜霧の中を此方へ来る

星野立子(1903〜84)

夜霧が秋の季語。霧、朝霧、夕霧、山霧、海霧、野霧、霧雨、濃霧、霧の海、霧の雫など同意の季語です。
台風19号が関東地方を席巻していますね。
霧は、春や夏にもありますが、秋の霧が一番印象的です。霧立つ、霧こもる、霧へだつ、霧渡る、霧晴るるなどとよく詠われてきました。心の晴れないことを胸の霧、心の霧など言いました。
昨年の8月に軽井沢で見た霧は、山から里へ深く忍びよせるように立たなずんでいました。
この句は、秋の夜霧を詠んで霧の美しい姿とは別に霧の凄さを捉えていますね。霧に包まれて多くの人が押し寄せて来る無気味な力感をわずか17音で表しています。「此方(こなた)」と言う表現にもその一端がうかがえます。
この句は、1950(昭和25)年刊行の「笹目」に所収されています。
今日は、体育の日。
作者ほしの・たつこの紹介は、2005年2月9日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・「長崎がんばらんば国体(第69回)」が12日から開幕。開会式は無事終了。あとは台風19号の動向次第。台風は鹿児島県枕崎市辺に上陸、その後は徳島市を通過、あとはどこに行くのでしょう。御嶽山を狙っているのでしょうか。

投稿者 m-staff : 2014年10月13日 09:25

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