[2014年10月17日]

地の冷えの色に出でてや実紫

林 翔(1914〜2009)

実紫(みむらさき)が秋の季語。紫式部、紫式部の実、小式部も同意の季語です。
低い山の林の中や野原に自生しています。裏の武山でも見たことがあります。
クマツヅラ科の落葉低木。高さは1メートルから2メートルほど。夏に葉の付け根に小さな淡い紫色の花が群がるようにつきます。可憐な花ですが、取り分けて美しいのは実で、花よりは見る価値がありますね。
小さな球形の実は3ミリほど、熟すと赤みを帯びた紫色に輝きます。名前は、その美しさを紫式部になぞられたもので「実紫」とも呼ばれます。
この句は、秋も深まって大地が冷えて来ることで、より一層実紫の色も鮮やかに見えると詠っています。
今日は、カラオケの日。1994(平成6)年に、全国カラオケ事業者協会が設立され、同協会が記念日としました。このところカラオケに行くことが少なくなりましたね。
作者はやし・しょうの紹介は、2006年8月31日を参照。
(出典:青柳志解樹著「俳句の花(下)」、創元社、2008年刊)
・プロ野球日本シリーズへのファイナルステージは、阪神2連勝で2勝1敗。日本ハム逆転勝ちで1勝2敗。ミスをした方が負けです。いずれにしろ日本の野球は、「盆栽」のように静かでおとなしいですね。

投稿者 m-staff : 2014年10月17日 09:28

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