[2014年10月29日]

人のもの質に置きけり暮の秋

永井荷風(1879〜1959)

暮の秋が秋の季語。暮秋も同意の季語です。
「暮の秋」は、今頃の秋の季節の終わりを言います。「秋の暮」は、秋の日暮れのことです。この二つが混同されることがありましたが、混同は「秋の暮」に関してのことであり、季節と日の両方に使われることがありました。「暮の秋」の方は混同されることが無く、季節に関してだけ使われています。
この句の「質(しち)に置く」とは、質屋に借金のかたとして物品を預けることです。質屋さんも今ではほとんど見かけなくなりましたね。秋も終わろうとしているころ、冬のものを質屋から出さなければならない、しかし今、手元にお金が無い。仕方なく人から借りている品物を質屋に置いて金を借りました、と言うのです。作家の侘しい姿を浮き出させていますね。
同じ作者に次の句があります。
行く秋や置く質草も人のもの  荷風
反面、倹約家であったと言う作者の一面が思い出されます。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」、邑書林、1996年刊)
・今日、ロイヤルズがジャイアンツに勝って3勝3敗にし、最終戦に行くかどうか、私の予想では、第7戦まで行くと見ましたが…。日本シリーズは、普段通りの阪神に戻ったようですね。

投稿者 m-staff : 2014年10月29日 09:12

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4964