[2014年11月04日]

戸を叩く狸と秋を惜みけり

与謝蕪村(1716〜83)

秋を惜しむが秋の季語。
去りゆく秋を惜しむ思いから作られた季語です。「春惜しむ」に相対しています。そこには春秋の二つの季節に特に深い思いを託してきた民族の長い伝統に培われてきた言葉として愛されてきました。客観的に見れば「行く秋」になりますが、それを感情をこめて主観的に言えば「秋惜しむ」になりますね。
この句は、諧謔に溢れています。面白すぎますね。作者と狸がともに「秋を惜しむ」などはまったく俳句でなければできない自在の表現と思います。狸はどのような顔をして戸を叩いていたのでしょうね。
「新古今集」には次の歌があります。
「なべて世の惜しさにそへて惜しむかな秋より後の秋の限りを」
前太政大臣
今日は、ユネスコ憲章記念日。ユネスコは国連教育科学文化機関の略。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・連休明けの辛い朝。目に見えるようです。お疲れさま。

投稿者 m-staff : 2014年11月04日 09:11

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