[2014年11月06日]

末枯といふ始まりのありにけり

大元祐子

末枯(うらがれ)が秋の季語。末枯るる、草枯に花残るも同意の季語です。
末枯は、晩秋になると、木や草が枝先から葉の末の方から枯れ始めることを言います。凋落の兆しが見え始めることで、冬の訪れのさみしさを感じさせるものがあります。「秋の哀れ」を喚起する光景ですね。
この句は、今年刊行された北溟社編「新現代俳句最前線」から取り上げました。この本は、日本全国から俳句の党派を超えて選ばれた43人の俊秀が一堂に会しています。その中からよい句を選び出して紹介します。
この句は、普段当たり前と思うことにこそ輝きがあると捉えています。草木の凋落するその時にこそ新たな始まりを感じると表現しています。その思うところが無理なく素直に伝わってきますね。すべては終わりから始まりますね。
同じ作者に次の句があります。
家系図の果ては闇へと石榴食む  祐子
選挙近し新米古米まぜて炊く
着眼点にさえを見せています。
作者おおもと・ゆうこは、1956(昭和31)年東京生まれ。91年から俳句をはじめ、鍵和田秞子に師事、「未来図」に入会。98年、「未来図」新人賞受賞。2014年、「未来図」賞受賞。2005年、句集「人と生れて」刊行。
(出典:北溟社編「新現代俳句最前線」北溟社、2014年刊)
・アメリカの中間選挙で共和党勝利。オバマ大統領の指導力低下で今後どのような展開を見せるか、アメリカ政治は一層の浮遊を見せます。

投稿者 m-staff : 2014年11月06日 09:44

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